庄司健

庄司健Ken Shoji

1977年〜

『日常に、イロドリを。』

「色」で、印象派の絵画の様な風合いと豊かで深みのある色調・質感を表現する作風「色絵(いろえ)」の技法で制作しております。これは、5年間の修行時代、質感を重要としていた師匠の布目技法に触れ、学んだことにより培われたものです。また、この技法を高めるために色の組み合わせや濃淡のバリエーションを試作しながら、質感の表現方法を研鑽しております。手間や時間が掛かり、根気のいる作業ですが、庄司健ならではの「色絵」技法を研究し、より品・重みを表現できるよう腕を磨いております。ぜひみなさまには、日常の中に、陶芸によって表現した「色」を取り入れ、たのしんでいただけたら幸いです。

<制作工程について>
色絵作品のやきものすべて、まず、成型後に色を乗せるための白化粧の下地つくりを施しております。白化粧の加減によって、色の発色や質感が変わるため、大事な工程のひとつでもあります。そしてその後、3つの色を重ねてグラデーションを表現しております。上絵作品は、黒色の上絵の具を、“その時の焼き加減をみながら色の層を重ねては焼成する”、といった工程を繰り返しております。

プロフィール

PROFILE

1977年 宮城県生まれ
2000年 東北芸術工科大学卒業
2002年 伊藤東彦氏に師事
2007年 笠間市に築窯