樺細工とお茶の時間──自然とともにある日本の手仕事

忙しない日々に、静けさを取り戻す時間を

忙しない日々の中で、お茶を淹れる時間は、心を整える小さな儀式のようなものです。
湯の音がやさしくおさまり、茶葉の香りがゆっくりと広がる。
その静けさの中に、自分の呼吸がふと戻ってくるような感覚があります。

日本では、こうした「間」のある時間が、自然と人とのつながりを感じさせてくれます。
その感覚を形として受け継いできたのが、秋田に伝わる樺細工(かばざいく)です。

樺細工という技

樺細工について

樺細工は、秋田県角館で江戸時代後期に生まれた伝統工芸です。
平和な時代を迎えた武士たちが、新たな生業として身につけた手仕事がその始まりといわれています。

職人たちは山桜の木から外皮を剥ぎ取り、削り、磨き、貼り合わせることで、
独特の光沢と滑らかな質感を引き出します。
ひとつとして同じ模様はなく、自然のままの表情がそのまま器の中に残ります。

長い年月を経て、茶筒やトレー、小箱など、暮らしの道具として形を変えながら受け継がれてきました。
使うほどに艶を増し、手に馴染んでいく――
それが樺細工の魅力です。

暮らしの中にある静かな存在

ティートレー 小

樺細工の茶筒やトレーは、日常の中で特別な存在感を放ちます。
光をやわらかく受けとめる山桜の皮の艶、手に伝わる自然素材の心地よさ。
お茶の時間だけでなく、食卓やリビングに置くだけで、空間に落ち着きをもたらします。派手さはありませんが、静かに暮らしのリズムを整えてくれるような道具です。

素材と向き合う手仕事

総皮茶筒 大 霜降皮 螺鈿 桜吹雪

樺細工の制作では、素材の個性を活かすことが何より大切にされています。
職人は木の繊維の流れや皮の厚みを見極め、無理のない形に仕上げていきます。
過不足のない、調和の取れた美。
自然と人の手が交わるところに、この工芸の魅力があります。

お茶の時間に宿る、美しい静けさ

丸茶盆 市松 中

朝の一杯、夜のひととき。
手元にある茶筒やトレーが、何気ない時間を少し豊かにしてくれます。

秋田の職人が受け継いできた樺細工。
Takumi Japanでは、その確かな技と、木のぬくもりを感じる作品を紹介しています。
自然とともにある手仕事の美しさを、ぜひ日々の暮らしの中で感じてみてください。

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暮らしを彩る匠の逸品
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