漆器とは

漆の木から採れる樹液を、加工した木の素地に塗って作る器や道具。塗料と接着の役割を果たし、塗り重ねることで強度が増す。熱、酸、アルカリ、アルコールなどに強い漆の性質により、漆器は丈夫で長持ちする。

漆器の歴史

CRAFT HISTORY

漆塗りの歴史は古く、縄文時代の出土品から漆を施した装飾品などが見つかっている。その後も、時代の移り変わりとともに多くの技法が確立され、仏具、建造物、装飾品、武具、茶器等さまざまな漆塗りが生み出されていった。蒔絵や螺鈿による模様が描かれたものは、とくにヨーロッパの人々を魅了し、15世紀以降は西洋の調度品にあつらえた工芸品の貿易も盛んになった。江戸時代には、日用雑貨も多く作られるようになった。

現代の漆器

MODERN CRAFT

箸、お椀、茶托、盆など、漆器は今も日本人の生活に密着している。1998年に開催された長野冬季オリンピックのメダルの素材にも漆が使われており、漆器は日本文化を象徴する工芸品となっている。

伝統工芸品指定の漆器

CRAFT LIST

秀衡塗

浄法寺塗

鳴子漆器

小田原漆器

村上木彫堆朱

新潟漆器

木曽漆器

高岡漆器

輪島塗

山中漆器

金沢漆器

飛騨春慶

若狭塗

京漆器

紀州漆器

大内塗

香川漆器

琉球漆器